Game Journal.Net ゲーマーによるゲーマーのためのボードSLG専門誌

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最新号

ゲームジャーナルNo.5 -20世紀最後の闘将- パットン

表紙

解説

情報
最新SLG情報/斉藤洋一&宰田敬一

特集:20世紀最後の闘将パットン
超ワイドグラビア
20世紀最後の闘将パットン/福田誠&編集部
米ソ開戦の可能性/佐藤俊之
米ソもし戦わば/佐藤俊之
仮想戦記リプレイ「鉄のカーテンを突き破れ!」/福田誠
デザイナーズノート/福田誠
リプレイコミック/松田大秀

ゲームガイド
WW2:バルバロッサ・トゥ・ベルリン/吉永孝人
キリング・グラウンド/豆田一智
1941&ロボジッツ/錦大帝
太平洋艦隊/孤独な男
レーベンスラウム2/5番清原
ビヨンド・ザ・ウラルス/高木秀司
大戦略TCG/堀江隆靖

特別企画
誌上ビッグ対談「山崎雅弘vs浅野竜二+ふ~ら~中村」

連載
シェリーフェンプランの隠された論理/別宮暖朗
東部戦線作戦史/図書太郎
南北朝知られざる戦い/上田洋一
フリードリヒ大王と「啓蒙時代」の戦争/二木"Markgraf v.Sapporo"太郎
日本戦史雑話/大山格
ウォーゲームメーカーの興亡/佐藤俊之
小田原合戦/中村達彦
B級SFゲーム分科会/いしだたかし
世界バカゲーム悲報/その竹中清貴ほか
知られざる名将たち/刑事ボロンコ
ウォーゲームデザイン序論/ふ~ら~中村
しりーず・ざ・れじぇんどぉ/柿崎唯
アニメゲームライバル機比較/きゃめる&参謀総長
ゲームジャーナルNEWS
ファミリーゲーム最新情報/能勢良太

Information
ゲーマー伝言板
次号予告

収録作品

Fighting General Patton


 Fighting General Pattonでは、1986年にアドテクノス社から出版され、日本よりもむしろアメリカで高い評価を受けた作品「走れ!パットン」の中から、バルジの戦い最大の激戦となった、バストーニュの攻防をシミュレートした「Raise the Siege!」と、チェコスロバキア国境を越えて侵攻を始めたパットン第3軍とソ連軍の激突を描いた架空戦「Breakthrough Ironcurtain」の2本の作品を再録した。  Fighting General Pattonの最大の魅力は、砲爆撃、移動、戦闘を繰り返すだけのシンプルなゲームシステムながら、事前の砲爆撃で前線の敵軍を混乱または撃破し、混乱した部隊が失ったZOC(支配地域)から突破を図るという、実際の戦場を再現しかつプレーアブルなシステムを実現している点である。  また同一システムで様々な戦場を体験できること、またハーフサイズで手頃なゲームが2本楽しめると点も魅力である。  収録した2本の作品は、このシステムの特長を最大限引き出せるよう厳選されたものである。

MAP/ユニット【1】

内容【1】

Raise the Siege!
-Battle of Bastogne.December 1944-

Raise the Siege!は、パットンによるバストーニュ解放作戦のクライマックスとなった、8日間の戦いをシミュレートしている。
バストーニュ市街では、立て籠もる101空挺師団を中心とする2万の連合軍が、包囲するドイツ軍大部隊の猛攻を受けていた。バストーニュは、東へ向かうドイツ軍と、南北から挟撃する連合軍の進路が交錯する、交通の要衝にあたっていたのだ。
もしバストーニュが陥落すれば、101空挺師団が失われるばかりか、東西の交通を解放されたドイツ軍主力に行動の自由を与えることになる。
一方早期にバストーニュの解放に成功すれば、突進するドイツ軍の装甲の楔を噛み切り、ドイツ軍最期の精鋭部隊を丸ごと包囲することが可能になるだろう。
いまや、バルジの戦い、いや西部戦線全域の命運が、ここバストーニュの攻防にかかってきた。
かくして包囲するドイツ軍がバストーニュを攻略し、東西の連絡を開通するのが早いか、南から衝き上げるパットン第3軍がバストーニュへ突入し、立て籠もる101空挺師団を救援するのが早いか、両軍必死の競争が繰り広げられた。
プレーヤーは、ドイツ軍、連合軍両プレーヤーが同時に攻勢をおこなう、手に汗握る展開を堪能することができるだろう。

Q&A、エラッタ、最新版ルール

ゲームデータ【1】

ゲーム期間
1944年12月24日s~12月31日
ゲーム範囲
バルジの戦いのバストーニュ周辺地域
1ヘクス
約2キロ
1ユニット
1個大隊
1ターン
半日
マップ
ハーフマップ1枚
カウンター数
約130個
プレー時間
2~3時間

MAP/ユニット【2】

内容【2】

Breakthrough Ironcurtain
-Drive on Prague.May 1945-

 Breakthrough Ironcurtainは、チェコスロバキア国境を越えて侵攻を始めたパットン第3軍と、ソ連軍の激突を描いた架空戦をシミュレートしている。 ゲームは古典的な遭遇戦で幕を開ける。ゲーム開始時、マップ上には米ソ両軍の部隊は1ユニットも存在しない。最初にマップ上にあるのは、連合軍に荷担するチェコスロバキア愛国ゲリラ隊3ユニットのみである。 そこへ東西から米ソの大部隊が侵攻し、大規模な遭遇戦を繰り広げる。 両プレーヤーは広大な戦場のどこに部隊を送り、どこで戦線を構築するかに頭を悩ませなければならない。 そのためプレーヤーの戦略によって、ゲームの展開は大きな変化を見せる。 ゲームはまず最初に米軍部隊がプラハ市街を支配するチェコスロバキア愛国ゲリラ隊と手を握るが、すぐに訪れる赤軍大部隊の猛攻に晒されることになろう。 しかし、敵軍の猛攻を凌げば次第に友軍の増援が到着し、やがて空を覆う圧倒的な航空優勢が、赤軍の攻勢を押し返す。 こうして前半は流動的な遭遇戦、中盤は赤軍が攻勢、終盤は米軍の攻勢に移り、めまぐるしく状況が変化するだろう。 鉄のカーテンを突き破り、戦後の世界をどう築くか、全ては貴方の采配にかかっている。

Q&A、エラッタ、最新版ルール

ゲームデータ【2】

ゲーム期間
1945年5月6日~5月15日
ゲーム範囲
プラハ周辺で米ソが激突する仮想戦
1ヘクス
約7.5キロ
1ユニット
連隊~師団
1ターン
1日
マップ
ハーフマップ1枚
カウンター数
120個
プレー時間
2~3時間