情報
最新SLG情報/斉藤洋一&宰田敬一
特集:マンシュタイン 煌く後手からの一撃
総覧 赤い大海嘯/野上靖
スターリングラードからハリコフへ/佐藤俊之
超ワイドリプレイ
プレイヤーズノート
リプレイコミック/松田大秀
登場部隊列伝
42~43冬季戦役ブックガイド/佐藤俊之
SLGルール教習所/白神栄成&あおいそら
ゲームガイド
ハウスデバイデッド/古角博昭
ドレスデン1813/豆田一智
Reds!/錦大帝
シックスアングルズ・コレクション/古角博昭
Third Reich/saehideo
特別企画
誌上ビッグ対談「中黒靖VS浅野竜二」
連載
東部戦線作戦史/図書太郎
南北朝知られざる戦い/上田洋一
フリードリヒ大王と「啓蒙時代」の戦争/二木"Markgraf v.Sapporo"太郎
アニメゲームライバル機比較/きゃめる&参謀総長
インペリウム百年戦争史/ふーらー中村
ゲーマー達の太平洋戦争/大林真人
日本戦史雑話/大山格
ウォーゲームメーカーの興亡
末盛合戦/中村達彦
B級SFゲーム分科会/いしだたかし
中野将之のヒューゴートーク
ファミリーゲームあれこれ/酒井啓
世界バカゲーム悲報/竹中清貴&元しょかくや
知られざる名将たち/刑事ボロンコ
ゲームジャーナルNEWS
ファミリーゲーム最新情報/能勢良太
Information
ゲーマー伝言板
次号予告
激闘マンシュタイン軍集団
1942年12月。スターリングラードで第6軍の二重包囲に成功したソ連軍は、新たな攻勢を開始した。イタリア第8軍戦区に大突破口をあけた赤軍大部隊が、ホリト軍支隊の背後を抜けて、北からロストフに迫る。一方、独第4装甲軍に反撃を開始した赤軍部隊は、南からロストフを狙う。万一ロストフが敵の手に落ちれば、ドン川の南にある3個軍・100万人が、第6軍と同じ運命をたどりかねない。スーパー・スターリングラードの悪夢が、間近に迫っているのだ。
東部戦線南翼全てがさらされている危機的状況に、マンシュタインは断腸の思いで第6軍の解囲を断念し、コーカサスからの友軍の退却を援護するため軍を転進させた。第6軍救出の希望は、このとき永遠に失われたのだ。
しかし、第6軍将兵30万の運命を代償に、ドン川の南の友軍の脱出を手に入れても、まだ危機は去らない。西進する赤軍はドネツ川を越え、戦線の遥か後方、ドニエプロペトロスクとザポロジェのドニエプル川渡河点に突進中なのだ。
次々と訪れる危機!東部戦線南翼全体の崩壊が迫る。
マンシュタインは、スーパー・スターリングラードを阻止できるのか?
「激闘!マンシュタイン軍集団」は、スターリングラード戦の終焉から、第三次ハリコフ戦までを再現したシミュレーションゲームである。ハリコフ戦を扱ったゲームは数多いが、スターリングラードからハリコフまでに繰り広げられた独ソ両軍の複雑な機動戦を再現しえたゲームは少なかった。
このゲームでは、この戦線の場所さえも定かでない激しい機動戦を、チットシステムの採用によって見事に再現している。両軍とも、各軍ごとに命令チットが用意されており、チットを引いた司令部の指揮範囲内にいる部隊のみが活性化し、移動・戦闘を行える。このため、どの軍が先に動くかによって戦いの様相は大きく変化することだろう。
また、ソ連軍には全司令部が一斉に活性化する「STAVKA」チット、ドイツ軍にはいずれか任意の1司令部を活性化できるマンシュタイン・チットなどがある。
赤軍プレイヤーはゲーム開始時に6枚の命令チットを秘密裏に選び、ゲーム中はその中からのみチットを引くことができる。これは、赤軍の事前計画と柔軟性の欠如を示しており、これによってひとたび攻勢正面が決定されたなら後で変更することは困難となっている。赤軍プレイヤーは、計画的な突進によってドイツ軍の防衛戦を崩壊に追い込む手腕が求められているのだ。
一方、枢軸軍プレイヤーは、常に先を読みつつ少ない部隊を的確に機動させなければならない。しかし、枢軸軍もターンを重ねるにつれて、次第に動かせる命令チットの枚数が増え、それに連れて積極的な行動が可能となる。
ゲーム中最強の打撃力を誇るLAH、グロスドィッチェラント師団を持つハウサーのSS装甲軍団も到着する。このゲームでは、別々の司令部によって活性化すれば、同じ部隊が何度でも連続して移動・戦闘を行えるため、タイミングを見計らった反撃は絶大な威力を発揮するだろう。
東部戦線南翼の崩壊を阻止できるのは、あなたのマンシュタインばりの大胆かつ細心の用兵だけである。あなたはスーパー・スターリングラードを阻止できるだろうか?