本作の出版準備の最終段階において、信じられない報がもたらされました。
去る7月13日に、今回の収録作「長元記」の制作者である錦大帝氏が亡くなられたというのです。
本作の発行を機会に新作の発表等今後いっそうの活躍も期待されていた弊誌のみならずゲーム界にとっても貴重な人材であっただけに、大変残念です。
またあと少しでご本人のお手元に作品を届けることができたにもかかわらず、その機会が永遠に失われてしまったことは、ご本人も無念であったろうと思います。
今はただ本作の発表が些かなりとも故人の供養となるよう、願うことしかできません。この場をお借りして、故人の若すぎるご逝去を悼みご冥福をお祈りいたします。
[特集]
[戦史概説]長宗我部元親 四国制圧への道
[戦史コラム]天魔王襲来せば
[人物列伝]長宗我部元親と四国群雄伝
[追悼コラム]本作デザイナー:錦大帝氏の訃報によせて
[連載]
リプレイコミック 松田大秀
日本戦史雑話 大山格
最新研究が明かす帝国陸海軍の虚像と深層 長南政義
最新SLG情報/GAME GUIDE/ピンゾロとわたし/ウォーゲーム英雄列伝/知られざる名将たち/知られざる迷将たち/データでみる日米海戦/Mrことくの過激にレポートするぜ!/ASLの戦場/中国ウォーゲーム事情
「長元記」は、同一システム・スケールで日本各地の戦国合戦を再現する戦国群雄伝システムを用いたオリジナルゲームで、長宗我部元親による四国制圧戦を再現します。
シナリオは5本+拡張シナリオ1本が収録されています。
[永禄12年(1569)7月、八流の合戦・安芸城攻略]
永禄12年、土佐の覇権をめぐる安芸・一条同盟と長宗我部勢の戦いを再現。
[天正3年(1575)10月?渡川(四万十川)の合戦]
天正3年、西園寺氏の支援を受けて伊予の旧領の奪還を目指す一条兼定と、長宗我部勢の戦いを再現。
[天正10年(1582)6月、“仮想戦”織田四国征討]
天正10年、本能寺の変が起きなかった場合の織田家の四国征討軍と長宗我部方の戦いを再現した仮想戦。
[天正10年(1582)8月、中富川の合戦]
天正10年、本能寺の変による織田家の四国進攻中止を受け、四国制覇を目指す長宗我部方と阿波勝瑞城に拠る十河氏の戦いを再現。
[天正10年(1582)8月、阿波・讃岐戦役]
シナリオ4の状況でターン数とマップの使用範囲を四国全域に拡大したキャンペーンシナリオ。
[天正13年(1585)6月、秀吉四国平定]
天正13年、豊臣家の四国征討軍と長宗我部方の戦いを再現。
(このシナリオのプレーには、「秀吉軍記」シリーズのカウンターが追加で必要になります。)