1945年4月。フィリピンを攻略した連合軍は沖縄に上陸を開始。かくして、太平洋戦争中日本本土における唯一にして、最後の地上戦が開始されようとしていた。
「沖縄の落日」は、米軍上陸直後からの沖縄本島の地上戦を再現した、ボードウォーゲームです。
ゲームシステムは、両軍の特徴を再現したチットシステムを採用。「攻勢命令」「大和特攻」「菊水作戦」「32cm臼砲」「対戦車砲」「狙撃兵」「戦闘爆撃機」「戦車」「火炎放射機」「煙幕弾」「夜間浸透攻撃」などの個性あふれるチットがゲームを盛り上げます。
無謀な攻勢命令。奔走する八原参謀。踊る幕僚会議。
突入する特攻機。出撃する戦艦大和と最後の帝国海軍。
あなたは圧倒的な米陸軍の攻勢を頓挫させ、帝国陸軍の有終の美を飾れるか!?
[特集]
[戦史概説]沖縄の落日
[人物列伝]沖縄戦の闘将たち
[兵器ガイド]沖縄戦の秘密兵器
[リプレイ]第三十二軍はまだ戦えます!
[特別企画]
[ゲームの殿堂]ゲームの中の帝国★陸軍
[連載]
リプレイコミック 松田大秀
最新研究が明かす帝国陸海軍の虚像と深層 長南政義
日本戦史雑話 大山格
最新SLG情報/GAME GUIDE/絶版ゲーム再生Project/Mrことくの過激にレポートするぜ!/知られざる名将たち/データでみる日米海戦/B級SFゲーム分科会/ASLの戦場/中国ウォーゲーム事情
チットは「イベントチット」「海空戦チット」「配属チット」の三種類があります。強制的に発動する「イベントチット」には「悪天候」「大和特攻」「指揮官交代」などがあり、特に日本軍が攻勢を強制される「攻勢命令」チットは非常に影響が大きいです。
日本軍には幕僚会議を開催できる「八原参謀」マーカーが準備されており、幕僚会議が成功すれば攻勢命令をキャンセルできますが、幕僚会議を開催した場合八原参謀は失脚する可能性があり、八原参謀が失脚すると以降攻勢命令をキャンセルすることは不可能になってしまいます。
海空戦では日本軍が直接VPを獲得できる「大和特攻」「菊水作戦」チットに対し、米軍は「艦載機」「水上艦」などのチットにより阻止を試みることができます。
「配属チット」は「部隊チット」と「戦術チット」の二種類があり、「部隊チット」は通常の戦闘ユニットと同様マップ上に残って戦闘に参加できますが、「戦術チット」は日本軍の「対戦車砲」「狙撃兵」などの敵配属チットを除去できるものに対し、米軍にはそれを阻止できる「コマンダー」、陣地効果を無効化できる「戦闘工兵」、敵の防御射撃を減殺出来る「煙幕弾」などがあり、配属チットの駆け引きが大きく展開を左右します。
戦闘は「防御側射撃」「攻撃側射撃」「白兵戦」の三段階から構成され、大火力を持つ米軍は射撃戦では優勢ですが、白兵戦では戦闘ボーナスを持つ日本軍が有利です。
このように、各プレーヤーは異なる特性を持つ自軍の強みを生かし、敵の弱みを突くよう各種チットを用いて戦術を組み立てる必要があります。