Game Journal.Net ゲーマーによるゲーマーのためのボードSLG専門誌

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最新号

ゲームジャーナルNo.25 軍師が操る三国志

表紙

解説

収録作品「謀略級三国志」は、各プレイヤーが三国志の「英雄」ではなく、脇役として語られがちな軍師や異能者のひとりとしてプレイするという、今までに無いタイプの画期的なマルチプレイヤーズゲーム。
プレイヤーは、各人に1枚ずつ配られるキャラクターカードに指定された人物を秘密裏に担当し、三国時代の群雄たちを影で操りながら、おのおの勝利条件の達成を目指す。勝利条件を満たしたプレイヤーが現れたときゲームは終了するが、そのプレイヤーが果たして本当に勝利しているのかは、すべてのプレイヤーのキャラクターカードが公開されるまでわからない。

MAP

内容

各プレーヤーが三国志の「英雄」ではなく「軍師」の立場でプレーするという、いまだかつてないユニークなゲーム。
プレーヤーはそれぞれ16枚ある「軍師」カードの中から1枚を選び、自らの正体と勝利条件を他のプレーヤーに隠してプレーする。
プレーヤーは最初盤上のいずれの勢力にも属しない「説客」としてプレーを開始し、いずれかの勢力に仕官した時点でその勢力の「軍師」となる。
しかし、本作のもっともユニークな点は、盤上に割拠する各群雄の勢力の盛衰と、プレーヤーの勝利条件が直接は連動しない点。
たとえば、「曹操」の軍師となったプレーヤーは、必ずしも「曹操」を勝たそうとしているとは限らない。
場合によっては、わざと「曹操」に無謀な行動をとらせて、衰亡へと追いやる「獅子身中の虫」としてプレーしている場合もありうる。
あるいは、盤上でいずれかの勢力がもっとも拡張していたとしても、それだけではどのプレーヤーが勝利に近づいているのかどうか、他のプレーヤーには判らない。
また、いままである勢力の軍師としてプレーしていたプレーヤーが、その勢力が衰退したら手のひらを返すようにその勢力を見限り、他の勢力へと鞍替えすることなど日常茶飯事である。
このように、プレーヤーが軍師としてコントロールしている勢力が衰退しても、ほとんどの場合プレーヤーの勝敗とは直接は連動しない点が、本作のもっともユニークな点である。
無論、三国志を彩る勇将・名将も総登場し、変化に富んだ本作の展開に彩りを添える。
従来の陣取り型マルチプレーヤーズゲームの概念を覆す、革命的野心作!

Q&A、エラッタ、最新版ルール

ゲームデータ

テーマ
後漢末、三国時代の軍師の暗闘
ゲーム期間
193年~不明
ゲームの範囲
後漢の勢力範囲全域
カウンター数
198駒
カード枚数
48枚
マップサイズ
B2マップ1枚
ターンスケール
不明
プレイタイム
2~3時間程度
プレーヤー数
4~9人
難易度(5段階、5が最高)
2